トップコラム羽田教授のれんけあコラム 連載③ ~マネジメントについて~

羽田教授のれんけあコラム 連載③ ~マネジメントについて~

2021-05-15

今回は、マネジメントについて述べていきます。マネジメントの語源は13世紀のイタリア語に遡り、そのManeggiare(マネジャーレ)は、ラテン語のmanus(マヌス)から派生した言葉で、もともとは馬を操る能力を表わしていましたが、その後、あらゆる事柄の遂行を意味する言葉に変わっています。マネジメントという概念は多様に定義され、経営、管理、あるいは経営管理などが訳語として用いられています。一般的にはマネジメントとは、人々を通じて物事をなさしめることと、と理解されており、あらゆる組織の運営に不可欠な機能とされています。  ドラッカーは、マネジメントには3つの役割があり、①組織のそれぞれの目標を果たすために存在し、②仕事を通じて働く人たちを生かし、③ 自らの組織が社会に与える影響を処理するとともに社会の問題の解決に貢献する。と述べています。さらに、すでに存在しているもの、知られているものを陳腐化し明日を創造する起業家とならなければならないと述べています。 マネジャーの役割  マネジメントを行うマネジャーの役割について、ドラッカーは、3人の石切り工の話を述べています。3人の石切りに何をしているのか尋ねたところ、最初の男は「暮らしを立てている」と答え、二番目の男が「最高の石切りの仕事をしている」と答え、三番目の男が「教会を建てている」と答えました。一人目は報酬に対する仕事をしているだけで、二人目は専門家であってマネジャーではなく、第三の男こそ仕事に責任を持っているマネジャーであると述べています。そして、あらゆるマネジャーに共通する役割は、①目標を設定する②組織する③動機付けとコミュニケーションを図る④評価測定する⑤人材を開発すると述べています。そのうえでマネジャーが必要なスキルは教わらなくても学ぶことが出来るが、学ぶことのできない必要な資質は真摯さであると述べています。  在宅医療を担うマネジャーにとって最も大切なことは真摯に業務に当たることです。そしてマネジメントに「唯一最善の方法はない!」ことをご認識ください。
羽田明浩

著者

羽田明浩

国際医療福祉大学教授・経営学博士

1986年立教大学経済学部卒、同年三井銀行(現三井住友銀行)入行。2004年国際医療福祉大学勤務(出向)、2008年立教大学大学院ビジネスデザイン研究科修了(MBA取得)。銀行本部医療機関担当、大手医療法人本部勤務(出向)を経て、2013年立教大学大学院経営学研究科博士後期課程修了・博士(経営学)取得。同年より現職。