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ドクターゴンのれんけあコラム 連載⑧ ~生まれ故郷の医療を知って~
2021-11-18
当時宮古島で最大の人口を抱えていた平良市の市長から、島の救急医療を手伝って欲しいと相談があった。
私の父親の医学部の先輩だった市長は、中核病院で救急医療や外科を担う人材の確保に常に頭を悩ませていた。当初は大学病院の医局から後輩を派遣し、私と教授が交互に来島することで医師の安定供給を考えたが、地元医師会に歓迎されなかった。しかし、マンパワーも医療レベルも不足している島の現状を知った以上、そのまま捨てておくことはできないと思った。幸い、その頃に救命救急の社会的評価が急激に高まって、後任を任せられる後輩も育っていた。
私は自ら開業して、宮古島の医療レベル向上を図ることに決めた。
しかし、大きな問題があった。宮古島生まれではあるが、東京育ち江戸っ子気質の私は宵越しの金を持たない。開業資金どころか、まだ幼い息子と妻を数カ月養う生活費すら無かった。取引銀行に相談しても、宮古島での開業に融資はしてくれなかった。
筆者プロフィール
泰川 恵吾(やすかわ けいご)
医療法人鳥伝白川会 理事長 ドクターゴン診療所
平成元年杏林大学医学部卒業。同年東京女子医科大学第二外科入局。東京女子医大救命救急センターICU医長を経て、平成9年から宮古島で訪問診療開始、12年にドクターゴン診療所開設、平成22年に鎌倉診療所を開設。現在、医療法人鳥伝白川会理事長として、宮古島、神奈川の3箇所の診療所で離島僻地医療・在宅医療を展開している。

著者
泰川恵吾
医療法人鳥伝白川会理事長
平成元年杏林大学医学部卒業。同年東京女子医科大学第二外科入局。東京女子医大救命救急センターICU医長を経て、平成9年から宮古島で訪問診療開始、12年にドクターゴン診療所開設、平成22年に鎌倉診療所を開設。現在、医療法人鳥伝白川会理事長として、宮古島・神奈川の3箇所の診療所で離島僻地医療・在宅医療を展開している。
