トップコラムドクターゴンのれんけあコラム 連載① ~離島の医者になって23年~

ドクターゴンのれんけあコラム 連載① ~離島の医者になって23年~

2021-03-11

故郷宮古島で離島へき地の在宅医療を始めて23年が過ぎた。当時は、大学病院から離島へき地へ行くのも在宅医療を主として開業するのも、極めて異例な事だった。宮古島は高齢化が進んだ地域だったが、それでも18%程度だった。公共交通機関がほとんど無い広い島で、周辺小離島もカバーする在宅医療は、ニーズが多いに違いないと考え、住居と診療所は市内から離れた無医村に置いた。すぐに患者さんが押し寄せるに違いないという私の考えは、見事に外れた。 無医村や小離島の住民は、医者にかかる習慣が無かったのだ。病院に行くのは重症化してから。在宅医療は馴染みが無く、申し込みの電話も、最初の2週間は1本も掛かって来なかった。その

… 続きは会員登録をするとご覧いただけます。

続きを読むには会員登録が必要です

全てのコラムが読み放題。無料・1分で登録できます。

シェアする:X でシェアLINE でシェア
泰川恵吾

著者

泰川恵吾

医療法人鳥伝白川会理事長

平成元年杏林大学医学部卒業。同年東京女子医科大学第二外科入局。東京女子医大救命救急センターICU医長を経て、平成9年から宮古島で訪問診療開始、12年にドクターゴン診療所開設、平成22年に鎌倉診療所を開設。現在、医療法人鳥伝白川会理事長として、宮古島・神奈川の3箇所の診療所で離島僻地医療・在宅医療を展開している。

泰川恵吾の著書

ドクターゴンの知っておきたい在宅医療の機器・材料 第2版

ドクターゴンの知っておきたい在宅医療の機器・材料 第2版

人口の高齢化と医療レベルの向上にともない、在宅医療の現場で医療機器や医療材料を必要とする医療依存度の高い患者が増加している。その反面、医師、看護師を除く在宅医療に関わるスタッフの多くは、こうした医療機器や医療材料を実際に扱う機会が少ないのが現状である。  本書は、離島の往診医「ドクターゴン」こと泰川恵吾が実際に訪問している在宅医療の現場をもとに、そこで用いられる医療機器や医療材料のうち、重要性が高く、生命や生活の維持に影響を及ぼすものをテーマ(呼吸、栄養摂取、鎮痛、栄養供給、排泄、腹水濾過、意思伝達)ごとにまとめたものです。  各テーマとも、在宅における処置を実施するためのポイントや適応、仕様、注意点についてわかりやすく解説しているので、在宅医療への積極的な参加が期待されている薬剤師はもちろん、介護職や患者家族にも手にとって欲しい一冊です。  初版発行後、高齢化はさらに進み、あわせて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックといった出来事もあり、在宅医療が広く普及するとともに、その技術も飛躍的に進歩を遂げました。そこで在宅医療で使われるようになった新しいデバイスや医療材料をふまえ内容を見直し、最新の事項を取り入れて改訂しました。 〈目次〉 Theme 1 HOT(在宅酸素療法) Theme 2 気管切開カニューレ Theme 3 吸引装置 Theme 4 HMV(在宅人工呼吸法) Theme 5 TPM(完全静脈栄養法) Theme 6 微量持続注入ポンプ Theme 7 胃瘻 Theme 8 尿カテーテル Theme 9 CART(腹水濾過濃縮再静注法) Theme10 意思伝達装置

Amazonで見る