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白瀬NSのちょっと耳寄りな話 ~口腔ケアは小児と高齢者では方法が違う(訪問看護ステーションからケア話)~
2021-02-21
全国各地に旭川から講演する機会が多く、口腔ケアはターミナルケアやポジショニング、排泄、摂食嚥下に次ぎ多く講話する内容です。新人ナース、介護士に興味深いといわれている。
以前、「認知症と口腔ケア」と云うお題を頂き、介護士、看護師に講話をした内容から抜粋してお伝えしますと、認知症の方も脳の萎縮と共にターミナル期がある。食べる事も忘れ、飲み込むことも忘れるだけではなく、嚥下障害も出てくる。どんな人にも、最後の瞬間が訪れるのだ。最後の瞬間にお口が綺麗で一滴の水の幸せが有ることを知って欲しい!
「死に水をとる」と聞いたことがあるが、清めるだけではない、最後の瞬間にしか味わえない幸せが有ると思っている。普段、私たちは食べるために食材や口腔ケアの色々な工夫をしている。高齢者の誤嚥の多くは(もち以外)好きな物を食べて窒息、誤嚥することは無いに等しい。ラーメンやお寿司は嚥下障害が有っても、食べた記憶がよみがえるのでしょうか?
上手に美味しそうに食されます。しかし睡眠中に口を開け、上を向いていると、極少量の唾液が気管に入り、免疫のバランスが崩れると、原因不明の発熱が1~2日あり何もしなくても解熱する。こんな経験はありませんか?唾液が口から出る姿勢で休むと、誤嚥しません。
実は褥瘡にもならず、誤嚥もなく、呼吸が楽で、体位交換が4~5時間でも大丈夫な姿勢があります。小児、特に超重症児の方は、食べた経験もなく、口唇周囲などに過敏症を抱えていることがほとんどで、小児の場合は、過敏を減差し、口を閉じ、唾液が飲めるようになるまで、毎日のケアが必要になります。唾液が飲める様に、なると、唾液と同じ形状のものを味わうことができる様になります。毎日のケアを継続し姿勢を唾液の出る姿勢にして誤嚥予防し拘縮予防をする姿勢も同じようにあります。枕が頭だけで支える位置でも拘縮が増します。枕は肩まで入れる事や誤嚥のある方は半うつ伏せ姿勢で食事の時は、ベッド30度アップではなく脊柱から前傾30度です。むしろギャッチアップしないで、横向きで食べたほうが誤嚥しないのです。仰向け、ベッド30度で介助していませんか?
毎日歯ブラシしていますか?歯ブラシは洗浄後、乾燥していますか?アイスマサージは毎回、行っていますか?アイスマサージは大変ではありません。綿花を適当な大きさに取り割り箸に巻き付けジュースかお茶で浸し、サランラップでまいて冷凍庫に沢山ストックしておくとか、金属のマドラーを冷凍庫に入れておく等、簡単、楽して継続できることが大切です。お口の事、振り返ってみませんか?
白瀬
著者
白瀬幸絵
訪問看護ステーションめぐみ統括所長
旭川市訪問看護ステーション連絡協議会会長。訪問看護師として在宅療養者への口腔ケアをはじめとするケア実践と普及に取り組む。
